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英語の母音

はじめに

英語には約20の母音があり、日本語の5つとは大きく異なります。同じ文字でも複数の音を表すことがあります(例:「a」は cat では /æ/、cake では /eɪ/、car では /ɑː/)。日本語話者は英語の母音を最も近い日本語の母音に当てはめがちですが、それが誤発音の原因になります。このユニットでは主要な10の英語母音を学びます。

/æ/ (short a)

/æ/

口を大きく開けて、あごを下・前に突き出し、唇を横に広げます。日本語には存在しない音です。日本語の「ア」より口をずっと大きく開ける必要があります。

よくある間違い: 日本語話者は /æ/ を /a/(日本語のア)で代用しがちです。結果として「cat」が「cot」のように聞こえてしまいます。

例: cat /kæt/

例文: The black cat sat on a mat.(黒猫がマットの上に座った。)

/ɑː/ (long a / ah)

/ɑː/

口を大きく開けてあごを下ろし、唇を丸めずに発音します。日本語の「ア」に近いですが、より長く、より大きく口を開けます。

よくある間違い: /æ/ との混同に注意。「father /fɑːðər/」の最初の母音は /ɑː/ であり /æ/ ではありません。

例: father /ˈfɑːðər/

例文: My father drives a car.(父は車を運転します。)

/ə/ (弱母音(シュワー))

/ə/

英語で最も頻繁に使われる母音!力を抜いた、リラックスした自然な口の形の母音で「ア」のような音です。口は半開きで完全にリラックスした状態。強勢のない音節に現れます。

よくある間違い: 日本語話者は強勢のない音節も明瞭に発音しがちです。「banana /bəˈnænə/」の最初と最後の母音は /ə/ であり /a/ ではありません。

例: about /əˈbaʊt/

例文: I am about to leave.(もうすぐ出発します。)

/iː/ (long e)

/iː/

唇を笑顔のように横に広げ、舌の前部を高く上げます。日本語の「イ」に似ていますが、より長く、より強く発音します。

よくある間違い: 日本語のイの感覚で短く発音してしまう。「sheep /ʃiːp/」と「ship /ʃɪp/」は異なる単語です。sheepの母音は長く強い /iː/ です。

例: sheep /ʃiːp/

例文: I can see three sheep in the field.(野原に3頭の羊が見えます。)

/ɪ/ (short i)

/ɪ/

/iː/ に似ていますが、より短く、力を抜いて、舌の位置を少し低くします。唇の広げ方も控えめにします。

よくある間違い: 日本語には「イ」の音が1つしかないため、「sheep」と「ship」を同じように発音してしまいます。

例: ship /ʃɪp/

例文: The ship sailed into the harbor.(船が港に入ってきました。)

/uː/ (long u)

/uː/

唇をきつく丸めて前に突き出します(キスをするように)。舌の後部を高く上げます。日本語の「ウ」に似ていますが、唇を強く丸める点が異なります。

よくある間違い: 日本語の「ウ」は唇を丸めない /ɯ/ です。英語の /uː/(food など)は完全に唇を丸める必要があります。

例: food /fuːd/

例文: This food is delicious.(この食べ物はおいしいです。)

/ʊ/ (short u)

/ʊ/

/uː/ に似ていますが、より短く、唇の丸めを少し緩めます。リラックスした「ウ」のような感覚です。

よくある間違い: 「foot /fʊt/」と「food /fuːd/」の区別。footの母音は短くリラックスしています。

例: foot /fʊt/

例文: My right foot hurts.(右足が痛いです。)

/eɪ/ (long a 二重母音)

/eɪ/

/e/(日本語のエに近い)から始めて /ɪ/ に向かって滑らかに変化します。これは二重母音(2つの音の組み合わせ)です。

よくある間違い: 滑らかに変化せずに /e/ だけで止めてしまい、「cake」が「kek」のように聞こえてしまいます。

例: cake /keɪk/

例文: She baked a chocolate cake.(彼女はチョコレートケーキを焼きました。)

/oʊ/ (long o 二重母音)

/oʊ/

/o/(日本語のオに近い)から始めて /ʊ/ に向かって滑らかに変化します。発音しながら唇を動かし続けましょう。

よくある間違い: 日本語の「オ」のように滑らかに変化せずに平坦に発音してしまい、「go」がとても平板に聞こえてしまいます。

例: go /goʊ/

例文: Let's go to the park.(公園に行きましょう。)

/aɪ/ (long i 二重母音)

/aɪ/

/a/(/ɑː/ のように口を大きく開ける)から始めて /ɪ/ に向かって滑らかに変化します。「I」「my」「time」「night」などに現れます。

よくある間違い: 滑らかに変化せず /a/ だけで発音してしまい、「I」が日本語の「ア」のように聞こえてしまいます。

例: night /naɪt/

例文: The stars are bright at night.(夜は星が輝いています。)

学習のコツ

  • 弱母音(シュワー)/ə/ は英語で最もよく使われる母音です。強勢のない位置にある多音節語のほぼすべてに現れます。
  • 英語の母音の長さは単語の意味を変えます。「ship」と「sheep」、「foot」と「food」は別々の単語です。
  • 二重母音(/eɪ/、/oʊ/、/aɪ/)は動く母音です。発音中に口の形が変化します。
  • 日本語には5つの純母音がありますが、英語には約20の母音があります。英語の各母音を日本語の音に当てはめようとしないようにしましょう。